その後、パッチ編


リバービューに引っ越してきたドン・パッチとカセリン

早速、発明のためにジャンク屋に訪れ・・・・



爆破します。

パッチ「わ〜〜♪」




そして・・・

パッチ「あれ?」



火薬を間違え、半端ない破壊力となった。

「・・・ボソ・・・スパーキング」





「なんじゃ、あのデンジャラスボーイは・・・
この町にあんな若造おったかの?」

「おじいさん、この間この町に引っ越してきた
パッチさんですよ」









カセリン「パパ〜、今日また公共物破壊したでしょ〜。
     また市役所の人が来て、お金請求されちゃたじゃん」

カセリン「お金ないんだから、ガマンしてよね〜」


パッチ「あー、スマンスマン」












まだリバービューに引っ越してきて
数日が経った頃だった・・・




カセリン「ただいま〜・・・」

パッチ「こら、カセリン。今何時だと思ってんだ?」



カセリン「ごめんなさい・・・
     ちょっと町を散歩してたら遅くなっちゃった。」

パッチ「あんま心配させんなよな〜」




「ん!?」





「・・・・・・」

「・・・・・・」




パッチ「お、おいカセリン・・・・
    なんか変なモンが入ってきたぞ・・・」

カセリン「あっ!」ダッ



パッチ「おいカセリン・・・それ・・・」



カセリン「ね、パパ・・・カワイイでしょ?」

「アタシがさ、道に迷ってたらさ〜
この子がここまで案内してくれたんだよぉ〜、不思議だよね〜」




パッチ「カワイイ?どこが・・・」

「連れてくんならもっとカワイイのにしろよ」



カセリン「えっ!それって飼ってもいいってコト!?」

パッチ「んなコト言ってねぇだろ」


カセリン「だって、今さ〜・・・」




パッチ「今は犬とか飼う余裕ねぇの、拾った所に帰して
    きなさい!」

カセリン「え〜・・・」




カセリン「拾った所忘れたし、もう寝る!」

パッチ「ちょっ、おーい・・・」




パッチ「コイツ、どーすんだよ・・・」

「クゥ〜ン・・・」




パッチ「ちょっ、おい!勝手に部屋ウロつくなよ!」
犬「ガゥ!」

パッチ「おっ!お前この家の主に刃向おうってのか?」



パッチ「はっ、コノヤロー。上等だ」

パッチ「明日になったら出てってもらうからなぁ〜」




パッチ「ったく、どーこがカワイイってんだよ。
    カワイさの欠片もねーぜ・・・」

犬「バフッ」













翌日、



カセリン「わ〜遅れる遅れる!パパ、フィニーをお願いね!」

パッチ「え・・・・」



パッチ「お願いねって・・・・
    お前が連れてきたんだから、お前が世話しろ
    よな〜・・・・」

「ま、学校だからしょーがねぇけどさ・・・
ってか、もう名前付けてんのかよ・・・・」ブツブツ





フィニー「(お嬢は学校へ行ってしまったか・・・)」

「(あのパパと呼ばれるお嬢の父でも
おちょくりに行くかな・・・)」







パッチ「アイツがいない内に捨てに行っちまうか・・・
    でもな〜、後で文句言うだろうしな〜・・・」ブツブツ

ブツくさ言うパッチに近付くフィニー




「バウバウッ」

パッチ「わっ!なんだよ、何もしてねぇぞ〜」




「バウバウバウッ」

パッチ「むぅ、このヤロ〜
    なんつーいけ好かない顔してんだ」



「バウバウバウバウ!」

パッチ「わーったわーった、捨てねぇからそんな吠えん
    なよ!」





結局、パッチはカセリンには甘く、
フィニアス(犬の名前)のカワイさに負けたのである。







パッチ「ったく、ここは俺の仕事場なの!
    いつまでも居座ってんなよ」

「クゥ〜ン」



パッチ「ほら、ハウス!」

「って、ハウスねーか・・・」









カセリン「やったね、フィニー!
     パパを説得するなんてやるじゃ〜ん♪」

「バフ〜♪」



カセリン「これからヨロシクね!フィニー
     パパにいじめられたら助けてね♪」

フィニー「バウバウ♪」




そして、パッチはフィニーのために犬小屋を作った。





パッチ「あれ、あのクソ犬はカセリンの所か?
    チッ、せっかく犬小屋作ってやったってのに・・・・」




パッチ「あ・・・・そこで寝るの・・・」



パッチ「俺のベットなんだけどな・・・・」

「グゥグゥ・・・」




カセリン「ムニャムニャ・・・フィニー・・・」




パッチ「う〜んう〜ん・・・・」

フィニー「ZZzzz」













それからというもの、




パッチ「おーい、カセリン。
    食ったら片づけろよ〜」

カセリン「パパ、片づけといて〜」


パッチ「オイッ」




パッチ「ったく、だんだん生意気になってきたな・・・」

パッチ「おいカセリン、宿題はやったのか?」」



カセリン「パパやっといて〜」

パッチ「コラッ、自分でやれ!」


カセリン「だって〜」
パッチ「だってじゃない!」






ジョ〜〜〜〜

パッチ「お、お、お、お前・・・・
    も、もら・・・もらした!」




パッチ「ちょっ、おま、何やってんだよ〜
    そこはトイレじゃないの!」

パッチ「カセリン、ちゃんとしつけとけよ。
    誰が掃除すると思ってんだ?」


カセリン「・・・・・さ〜て、宿題しないと」
フィニー「クゥ〜ン」




パッチ「あーもう、どーすんだよ」

パッチ「だーから犬飼うなんてよ〜」ブツブツ



パッチ「もう、自分で舐めて処理しろよ」

フィニー「(あんさん、鬼ですな・・・)」









そして、カセリンはティーン時代を迎えた