18 修羅場編



今日はジェミーのパーティーに招待されました

僕はスーツをビシッと決めて
ウキウキ♪とパーティー会場(ジェミーの家)に
向かいました。




しかし、行ってみるとそこには
特定の人しか呼ばれていないみたいで




僕とジェミーと・・・・・ん?


バシンッ


ジェミー「この泥棒猫ッ!」

レディ「キャアァ」



ジェミー「いい?またシルバに近づいたら
     今度はこの程度じゃ済まさないわよ!」

ジェミー「アンタの家庭、崩壊してあげるからッ!!」



シルバ(え、えっと・・・・)

レディ「ひっ!」


レディ「ひええぇぇぇぇ!」バタバタッ

ジェミー「・・・・・・」


レディ「キャアア!助けてぇぇぇぇ!!」




レディはジェミーに恐れをなして逃げていった・・・・





ジェミー「ウフ、ウフフフフ♪何あれ・・・フフフ♪」

シルバ「ジェミー・・・・・」




シルバはこの現状に戸惑っていた・・・・・・・


レディがしつこかったとジェミーに感謝をして逃れるか、
それとも、ダレかわからないフリをしてこの場を逃れるか・・・
シルバはどうすればいいか悩んでいた・・・・・・

シルバ(どうしよう・・・・もぅ帰りたい・・・・)



しかし、ここで逃げては
浮気を知ってて尚、招待してくれたジェミーに申し訳ないので
何も見なかったコトにしたシルバ(何っ

シルバ「・・・・・ジ、ジェミー」


ジェミー「あらシルバ、待ってたのよ?」

シルバ「う、うん・・・・」



シルバ「ジェミー、今日のパーティー最高だよ!」

ジェミー「あら、そう?アナタと私、二人しかいないけどね」


シルバ「ふ、二人だからいいんじゃないかぁ〜」

ジェミー「ウフフ♪そうね。
     二人っきりのパーティー楽しんでいってね♪シルバ」
シルバ「う、うん・・・(汗)」



ジェミー「・・・・・それで?」

ジェミー「何か言いたい事があるんじゃないかしら、
     ねぇ、シルバ?」



シルバ「えっと・・・・
    う、浮気しちゃった・・・・かも」

ジェミー「知ってる」




シルバ「うわ〜〜ん!ごめんなさいぃ〜〜〜
    ごめんよ、ジェミー!」

ジェミー「泣いたってダメよ!許さないわシルバ!!」


シルバ「だってだって・・・・ジェミーが・・・」

ジェミー「何よ、さっきから何お腹押さえてるのよ!
     もしかして妊娠しちゃったの?
     アナタどこの子を孕んでしまったのよ??」
シルバ「ち、違うよぉ〜〜」
    

ジェミー「じゃあなんなのよ!
     ハッキリ言いなさいよ!キィ〜〜〜!!」

シルバ「だってジェミーが・・・・
    ジェミーがぁ〜〜」
ジェミー「もうイライラするわね!」



ジェミー「言ったわよね?
     次、浮気したら許さないって!!」

ジェミー「私、アナタを許すつもりはないわ!
     わかったらもう帰って!!」


シルバ「ジ、ジェミー、話を聞いてよ〜」

ジェミー「イヤ!何も聞きたくないわっ!
     さっさと帰りなさい!!」
シルバ「ジェミー〜〜・・・」



ジェミー「アンタの顔なんて見たくないの!
     私、許すつもりなんかないから・・・」

ジェミー「もう帰って・・・・・!」


シルバ「ジェミー、ひどいよ!
    僕の話も聞いてくれたって・・・」

ジェミー「・・・・・・・」



シルバはジェミーに言い訳もできず、
ケンカしたまま家を後にした・・・・・






シルバが帰った後、
ジェミーは独りシルバを思いながら泣いていた・・・・

ジェミー「シルバのバカ・・・・」














一方、ジャンクは図書館へ来ていた






カチャ

デル様(せっかくジャンク様のよく行かれる場所を
    つきとめたというのに、いませんわね・・・
    眠いですわ・・・・もぅ帰りましょう)



ジャンク「ん?」

デル様(って、あら?ジ、ジャンク様がいますわ・・・・
    ど、どうしましょ、お手洗いから出てきた所を
    見られてしまいましたわ・・・・・
    は、恥ずかしい・・・・!)




ジャンク(あ〜ヤベ・・・・
     なんかコイツ苦手だ・・・・・
     関わらないようにしとこ・・・・)

デル様(・・・・・・、ジャンク様・・・・)



デル様(ジャンク様は何がお好きなのかしら)

バンパイアの能力でジャンクの好みを調べるデル様



デル様(・・・・・・・・・・・・、
    ジャンク様がお好きな食べ物はパンケーキですのね)

ジャンク(・・・・・・・?、なんだ?)


デル様(ワタクシ、人間の食べ物を
    作れるように勉強いたしますわ!)


デル様(・・・・・・・・・・・・、
    お好きな色はブラック?
    まぁ!ワタクシ達のカラーがお好きだなんて・・・・
    ホホホ、コレはいけますわ!)

ジャンク(・・・・・・・?
     何してんだかわからんが、スゴイ顔してるな・・・・)


ジャンク(やはり関わらない方がいいな・・・・)

ジャンク(まぁ、バンパイアなんかと話すこともないし、
     ほっとこう・・・・)



デル様(・・・・・ハァハァ・・・、
    このような事をしたの久しぶりですわね・・・・)

デル様(結構魔力使いますわ、
    二発目は、今はムリですわね・・・・)



デル様(ウフ♪しかし、ジャンク様のお好きなモノが
    わかりましたわ♪)

ジャンク(とりあえず、コレ読んで早く帰ろう)




デル様(それにしてもジャンク様、
    お声を掛けて下さらないのね)

デル様(この間は掛けて下さったのに・・・・
    よろしいですわ!今度はワタクシから
    お声を掛けて差し上げます!)






ジャンクが本を読み終えるのを待つデル様

デル様(まだかしら、ジャンク様・・・・)







パタン

ジャンク(・・・・・・なんか、嫌な感じがする)



そして二人は、見つめ合って・・・・・しまった。

ジャンク(ヤベ・・・・、目が合っちまった・・・・
     すぐ帰ろうと思ってたのに・・・・)


ジャンク(まぁいいや、関わる前に帰ろう)ガタッ

そそくさと帰ろうとするジャンク、
しかし、デル様がすぐさま後に付いていくのだった



それに気づき、ジャンクは足を止めた




ジャンク「おい、なんで付いてくる」

デル様「あ、ジャンク様・・・・
    お話が・・・・」


ジャンク「話?なに」

デル様「あのですね・・・・」






デル様「ジャンク様は、恋というものをした事は
    ありますでしょうか?」






ガクーーーーーーーーーーーーッ

ジャンク「え、えっと・・・・・・、はぁ?」


デル様「ジャンク様、教えてくださいませ!」

ジャンク「・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・バンパイアも恋なんてするの?」



デル様「!!」


デル様「まぁ!ワタクシだって恋くらい致しますわっ!!」

ジャンク「うおっ」



二人はそのまま走って行ってしまったのだった・・・・