１７ シルバの浮気再び編
デル様「ポルトー！」
ポルトー「はい、なんでしょう、デル様」
デル様「この間お会いした、ゴーストハンターのジャンク様の
事を調べていただけますか？」
ポルトー「待ってました、デル様！」
デル様「え？」
ポルトー「実はもう既にアイツの事を調べていたんですよ！
俺って頼りになるでしょ？デル様！」
デル様「あら、そうでしたの。
それで？早くジャンク様の事を教えてくださいな♪」
ポルトー「はい！」
「名前はジャンク・ビス。
４月１６日生まれの牡羊座でＡ型です。
ちょっと前にこの街に現れたらしいんですが、
人間、バンパイア問わず、襲われた人が何人もいまして
彼らの話だと、よく強い奴を見つけては戦いを仕掛ける
変な奴で、『死にたがり』と呼ばれてたらしいです。」
「で、どーゆうわけか、最近は大人しくなったらしくて
噂じゃ、ドン・パッチという男にてなづけられたって話です。
まぁ、バンパイアは未だに襲われてますけど・・・」
デル様「そうですか・・・・・
(牡羊座ですのね、ワタクシと相性ピッタリですわ♪)」
デル様「もっと詳しくは判りませんでしたの？」
ポルトー「もっと詳しくですか？
この街に来る前の話とかでしょうか？」
デル様「違います。」
(お好きな食べ物とか、お好きな音楽とか・・・
どこにお住まいなのかとか・・・・・
これでは全然わかりませんわ！)
デル様「ポルトー・・・、使えませんわね・・・・・」
ポルトー「ガア〜〜ン・・・デル様ひどぃ(泣)」
デル様「いいですわ！
ワタクシが直にお調べしますわ♪」
ポルトー「えぇ！デル様、自ら動かれるのですか？」
デル様「えぇ、ワタクシ必ず
ジャンク様をゲットいたしますわ！」
ポルトー「え、ゲット？
あ・・・とどめを刺すってコトかな・・・」
(デル様がゲットなんて言葉使うとはしらなかったな・・・・)
デル様(見ていてくださいましね、ナイト様！)↓こくいさんトコのナイト様
デル様(ワタクシ、必ずジャンク様のハートを
射抜いてみせますわ♪)
などと、デル様が息巻いている頃
パッチの家では
ピンポ〜〜〜ン
パッチ「シルバ、出てくれ〜〜」
シルバ「は〜〜い」
シルバ「はーい、どなた〜？」
レディ「こんにちわ」
シルバ「・・・・・・・・・・」
シルバ「うわわっ、ちょ、何来てんの！」
レディ「だって、今日は夫も娘も出かけているんだもの」
シルバ「ここには来ちゃダメって言ったじゃない！」
パッチ「おーい、シルバ〜
誰が来たんだ〜？」
シルバ「だ、ダレでもないよ！間違い間違いっ！！」
レディ「ねぇ、どこかに行きましょうよ〜」
シルバ「わかったよ、早く出て出て〜〜！」
シルバはレディという女性と
いそいそと出かけて行った
そして、アクアリウスへ来た二人
早速二人で風呂に入り・・・
レディ「ルームメイトには私のこと秘密なのね」
シルバ「まぁね、僕たちはあまりお互いのコトは
詮索しないからねぇ〜」
シルバ「僕たちもそうでしょ？」
レディ「そうね」
二人は唇を交わし、ウフフへと突入
かと思いきや、レディにも断られたシルバ
シルバ「うぅ、なんで・・・・」
レディ「まだ心の準備ができていないのよ・・・
だって、ソレをしてしまったらホントに
浮気した事になってしまうわ！」
キスまでしてる時点で浮気だと思うが・・・・
しかし、どんな理由であれウフフを断られたシルバは
かなりのショックを受け、
ガクーンと肩を落とし足取りが重くなった・・・・
シルバ「なんで・・・なんでみんな断るんだ・・・」
シルバ「僕って魅力ないのかなぁ？
それともヘタクソなのかなぁ・・・
もう僕、自身なくしちゃうかも・・・・・シクシク」
しかし、公共の場でこんな事をしていたのだから
翌日のゴシップ記事には、当然シルバが浮気をした事が
載ってしまうのだった・・・・
シルバ「え、えっと・・・・ジェミー？」
シルバ「僕の話・・・聞いて・・・・」
シルバ「え？今日パーティー？」
シルバ「うん・・・行くけど・・・
ていうか、行っていいの？」
(もしかして、浮気した事しらない？)
シルバは安心したのか、ニヤリと笑みを浮かべた
シルバ「え、いやいやなんでもないよ、
行くよ、行く行く！」
シルバ「うん、それじゃっ」
シルバ「ラッキー♪まさかしらないなんて・・・」
シルバ「・・・・・いや、ジェミーの事だ
今はまだ知らなくても、すぐ気づくはず・・・
今日会う時までは気が抜けないな」
どうやら今日、ジェミーのパーティーに
シルバが招待されたらしい・・・・
当然といえば当然だが、
ゴシップ記事に浮気が載った日でもある
次回、何かが起こる予感・・・・・
