16 模様替え編




今日はみんなでカセリンのお洋服を選びに行くコトになりました



パッチ「カセリン、今日はいくらでも服を買ってやるからな〜♪
    気に入ったのあったら遠慮なく言えよ!」

ジャンク「なんかお前、いきなり親バカになってないか?」



パッチ「なんだよ、お前らが
    『女の子ならもっとオシャレしたいんじゃないの?』
    って言うから買いに来てんだろうがっ!」

シルバ「二人だけで来ればいいじゃん、
    なんで僕たちまで・・・・」




スタイリストさんに服を選んでもらいました

「ん〜、そうですねぇ」


「あら、ステキですよ!お客様」


カセリン「びみょ・・・・」

「え〜、カワイイのにぃ〜」



三人のセンスも見てみたかったので選んでもらいました
まずは、シルバ
シルバ「どう?カセリンちゃん」

カセリン「あ、いい感じだね!シルバおにぃちゃん」


シルバ、ちょっとセンスいいかも?


次はジャンク
ジャンク「う〜ん、どう?
     こういうのあんまよくわかんないんだけど・・・」

カセリン「ありがとう、ジャンクおにぃちゃん!」


とりあえず、カセリンは喜んでいるようなので
いっか・・・・俺もよくわかんない(・_・;)


パッチに関しては
パッチ「どうだ?カセリン」

カセリン「パパ、い、いいと・・・思うよ」


気を遣う娘
これパジャマやんけ!
パッチ、もしやセンス0なのではw


この後、パッチは漏らしそうだったので、
トイレに直行


これと言って普段着でいいのがなかったので
またシルバに選んでもらった
シルバ「こんな感じでどうかな?」

カセリン「うん、コレがいい!」


やはりシルバ、センスいいかも


カセリンの普段着が決まり、
次は部屋の模様替えをしようと思います


男だらけの部屋ってことで、ソレっぽくしたかったのですが、
まぁ、こんな感じです


まずはキッチン

基本は何も変わってないですね、
壁紙とかをちょっといじったくらいです


こちらはリビング

こちらもそんなに変わっちゃいませんね


ベランダ


フロとトイレです

どちらも亮さんに見られております


二階に上がって
こちらはパッチとカセリンの部屋

子供部屋になりつつあります


こちらはジャンクとシルバの部屋

パソコン全然使わないんですけど、
男達の部屋っぽくしたかったのでゴチャゴチャ置いてみました




その夜、


カセリン「ねぇ、パパ!本読んで〜!」

パッチ「はぁ?お前、本なんかしょっちゅう読んでんだろ、
    本の虫なんだから・・・・・」


カセリン「パパに読んでもらいたいの〜!
     じゃなきゃ眠れないの〜〜!」

カセリン「ねぇ、パパ!お願い〜〜!」


パッチ「お、俺に・・・
    お前のために本読んで聞かせろってのか〜?」

カセリン「うん!」
パッチ「・・・・・・・・・マジ?」



カセリン「パパァ〜!眠いよ〜早く〜〜!」

パッチ「眠いなら寝ろ!」
カセリン「ご本読んでくれなきゃイヤ〜〜〜!」



パッチ「わかったよ、もう〜
    コレでいっか・・・」
カセリン「パパ、もっと面白いのがいい」

パッチ「読んだコトないから、どれが面白いのか
    わかんない」
カセリン「パパ、本読まないのにどうして持ってるの?」
パッチ「道端に落ちてたんだよ」
カセリン「パパ・・・・」




パッチ「で、なんでシルバのベットで寝るんだ?」

カセリン「ここがいいの!」
パッチ「・・・・・わからん奴」


カセリン「パパァ〜早く早くぅ〜〜!」

パッチ「お前ね・・・・」


カセリン「わぁ〜い♪パパにご本読んでもらうの!
     嬉しいな〜〜♪」

カセリン「ねぇ、なんの本読んでくれるの?」


パッチ「ちょっと待てって・・・・
    ん〜と、『恋するミイラ』とかいうヤツ」

カセリン「ソレ、面白いの?」
パッチ「それを今から読んで検討すんだよ」


パッチ「じゃあ、読むぞ」
カセリン「うん!」

パッチ「黄金色の月明かりに照らされた赤い砂漠に
    黒装束を身に纏った男がいた・・・・・」


「男の懐には血の付いた剣が、服には自分の血ではなく
誰かの返り血が付いていた・・・」

パッチ「お前、これダークな本じゃないか?
    聞いてて楽しい?」
カセリン「ん〜、わかんない」



パッチ「まぁいいや、続けるぞ。
    男の名はセドム。宝を独り占めしようと
    仲間の盗賊を皆殺しにしたのだ・・・・」

「仲間を殺してしまったことに苦しむセドムは、
赤い砂漠から無数の手が飛び出し、砂の底へ
引きずり込まれる・・・・」


「それから数年の時が経ち、男が目を覚ますと
辺りには白い砂と人間の骨があった・・・・」

「『コレは、俺が殺した・・・仲間の骨・・・・』
男は何が起こったのかわからず、ただ茫然としていた。
その時、黄金の瞳をした少女がこっちを見ていた・・・」


「セドムは少女を追いかけ、剣を手にして
少女に斬りかかるが、その時剣に自分の姿が見え
セドムは恐怖に陥った・・・。」

「身体中には包帯が巻かれており、
顔は痩せ細っているというよりは骸骨に近く・・・
目には光すら感じられなかった・・・・
その姿はまるで、ミイラのようであった。」


パッチ「お、やっとミイラが出てきたか」
カセリン「そのミイラが女の子に恋をするんだね!」

パッチ「お前、先を推理するんじゃないよ」
カセリン「違うよ、想像だも〜ん」


「セドムは自分の姿に嘆き悲しんでいると、
黄金の瞳をした少女がセドムに布を被せ、
少女の家へと招待してくれた。」

「しかし、そこは黄金の都で
黄金の瞳の少女はそこのお姫様であった。
セドムは王宮へ招かれるが、ファラオによって
牢獄へと閉じ込められてしまう・・・・」


「少女はファラオに、セドムを牢から出すように
説得するが、聞いてもらえなかった。
ファラオは、セドムがどんな人間か知っていたのだ。」

「セドムの持つ剣は、かつて王の墓から奪われた
財宝の剣であり、王の墓を荒らし財宝を奪った盗賊は
セドムだと判明したのだ。」


「セドムは牢から抜け出そうと・・・・」

パッチ「ん?寝ちゃったか・・・・」


パッチ「次はもうちょっと面白そうな本に
    しような・・・・・」

カセリン「スゥスゥ・・・・」


パッチ「おやすみ、カセリン」


パッチ「やべ・・・、
    なんかちょっとこういうのいいな・・・・」


パッチ「ふぁあぁぁぁ〜眠い・・・・」

パッチ「俺も寝るか〜」




パッチ「シルバのベットが使われてると知ったら
    シルバの奴、どこで寝るんだろ・・・」

パッチ「まぁ、アイツはどこでも寝れるような奴
    だからいっか・・・・」


パッチ「頼むから俺の横では寝てくれるなよ」



後日、カセリンとパッチのベットを分ける事にした

これで、いつでも本を読んであげる事が
できるなぁ〜とパッチは思ったのであった