2限目 初授業


寮のみんなへの挨拶が終わり、
とうとう学校へ行く時間になった。



「初授業だ、緊張するなぁ〜」

「クラスの人達に溶け込めるように
頑張ろう〜〜・・・」






コナーズ会館






「ふぁぁあ〜〜ねみ〜〜〜」

「それにしても・・・・」



「初登校で速攻で寝てるコイツ、どうしよう・・・」

「無防備にも俺の隣で寝やがって・・・・!」



「まぁ、みんな寝てるけどな・・・・」

「授業なんてこんなモンだ・・・。
おーい、トッド起きろ〜」




「はっ!いけない・・・
まさか学校初日から寝るなんて・・・・・」

「いいいい、今どこですかーーー?」


「大して進んでないよ」






こうして、初日の授業は終わった・・・。






「なぁ、これからトッドの歓迎会も含めて
ボーリング行かない?」



「え・・・、ボーリング・・・?
ってなんですか?」

「え・・・、冗談だろ?
ボーリング知らないの?」



「す、すみません・・・。
僕、ずっと田舎暮らしだったので、
流行りモノとかわからないんですよ・・・」

「まーいいや、俺が教えてあげるから
みんなで行こうぜ〜〜!」




「ぐあぁぁっ」

「バ、バッシュさん何やって・・・」
「あーいつもの事だよ。
コイツ、自分の首絞めるの好きらしいんだ」


「へ、へぇ〜〜・・・(この人も変な人だった・・・)」













ボーリング場





「おぉ〜、誰もいない!貸切だ〜〜!!」




ガゴン

「よ〜し、ストライク狙うぞ〜〜!」



「トッド、ボーリングの遊び方教えるぞ。
まずは、この丸い球に穴が空いててな・・・」

「ソコにまっすぐ指突っ込んで、球を持ってだな〜・・・」




「あそこに立ってる性器っぽいピンあるだろ?
あれを倒すんだ。」

「ちょ、やめろよフォルカ!手元狂っただろ!!」ゴト・・・
「こう構えてな〜、バッシュみたいにあんな風に球を投げるん
だが・・・・」



「ちゃんと真ん中目がけて挿れないと横にそれちゃうからな」

「それで全部倒してフィニッシュ決めると、
めちゃくちゃ気持ちいいんだ」



「・・・・わかったか?」

「は、はい・・・、えっと・・・・なんとなく・・・」




「じゃあ、やってみろ」
「はい・・・、えっと空いてる穴に指を・・・こうかな?」

「そうそう!
あ、俺ちょっとキャオ達呼ぶから、やっててくれ」


「あ、はい。」





「真ん中目がけて挿れる・・・・フン!」

「ちょっ、トッドーーー!!」



「えっ!?わわっ、はじっこ行っちゃった・・・・」

「ったく、アイツの説明まともに聞くなってーー!!」


「え?でも・・・・」








「あ、キャオ?
今俺達ボーリング場に居るんだけど、ヌケと一緒に
来てよ」

「トッドの歓迎会も兼ねてさ〜
三人で遊んでるんだ〜♪」



「うん、そうそう。
いつものトコ〜〜」

「ったく、おいトッド。
アイツの説明は忘れて、俺の投げ方見てろ!」


「えっ?は、はい・・・」






みんなが揃った所でボーリング再開



「ったく、行くなら先に言えよなー」
「ゴメンゴメン」

「フォルカ、寮長のメンツに懸けてお前には負けねぇ」
「フフン、俺には後ろに勝利の女神がついてるモンね〜♪」




「・・・お前、ゲイだったっけ?」
「いえ、女の子大好きです」ギラリ

「(ぼ、僕の事じゃないよね・・・?
勝利の女神って・・・)」



パッカーーーン


「おっしゃーーーー!!」

「わ、スゴイ・・・」



「おし、トッド、やってみな」

「は、はい!」




「・・・・球を真ん中に・・・・ブツブツ・・・」

「・・・トッド、目がイってるイってる・・・」





「まったく、僕はあまりこういうスポーツは
好きじゃないんだけどな・・・」




「文句言ってないでお前もやれよ、ヌケ」

「はいはい、わかりましたよ・・・」







ベチャッ


「あいたっ」

「あ〜球がまた端っこに・・・・」




「・・・・・・トッド、挿れるなら球じゃなくて俺の・・・」
「言わせねーーよ!!ヘンタイ!!」















フォルカさんは友達のパーティーに行ってしまって、
残ったみんなと寮の庭で、たき火パーティーをした。





「あぁ、あったかい・・・」





「トッドくんもどうだい?
たき火に試験管を入れると面白い事になるよ」

「し、試験管ですか?」




「へぇ〜どうなるんだろ♪」

「それじゃあ行きますよ〜!」




「えい」ポイッ




ドワッ




「!!?」




「うおっ、くさっ!!」

「な、なんですかコレ!?
すごい臭いんですけど!!」


「臭い薬品だったみたい・・・」
「みたいって、中身知らなかったんですか!?」


「うん」







「おーし、体も誰かさん達のせいで臭くなったし、
そろそろ終わるとすっか〜」

「す、すみません・・・」
「謝らなくていいですよトッドくん。
どーせもう寝る時間ですから」


「いやヌケ、お前は謝れー?」






「あの、ありがとうございました・・・。
僕の歓迎会なんてしていただいて・・・」

「あ〜いいんだよ、こーゆう事がないと
中々みんなでワイワイできねぇし。
むしろコッチが感謝してるって」


「キャオさん・・・」




「疲れたろ、ゆっくり休みな。」
「はい。」











「はぁ〜、楽しかった〜♪」



チャプ・・・


「僕の歓迎会なんてやってくれるとは思わなかったな〜」

「変な人達だけど、みんな良い人そうだし・・・」



「よし、明日も頑張ろう!」

「明日はちゃんと授業寝ないで真面目に受けなくちゃ!
そのために、今日は早めに寝ようっと♪」





「おやすみ〜」
















「・・・うぅ〜〜ん・・・・」



ゴソ・・・・


「・・・あれ、ここどこだ?」




「俺の部屋じゃないよな・・・・絶対に・・・」




「あれ・・・?どうしたんだっけ、昨日の夜・・・・」

「確かみんなでボーリング行って〜・・・・」



「グ〜〜〜〜スピ〜〜〜〜・・・」

「ん?」



「スピーーースピーーー・・・・」

「誰・・・?この人・・・・」



「あ、そうだ、確か友達のパーティー終わったあと、
スターライト・ショアまで飲みに行って・・・・」

「ヤバイ、その後どーしたか覚えてないや・・・」





「・・・・・・・、
とりあえず、寮に帰ろう・・・・・・」