31 ポルトーの陰謀編


デル様の家がわからず、湖を眺めているジャンク



そこへ、ポルトーが現れる

ポルトー「こんな所で何してるんだ?ゴーストハンター」


ジャンク「お前は・・・・」

ジャンク(う・・・、お前らの家を探してなんて
     言えない・・・・)



ポルトー「・・・・・・・」

ポルトー「ゴーストハンター、
     お前に頼みがある・・・」


ジャンク「・・・頼み?
     バンパイアのお前が俺に頼みだと?」

ポルトー「あぁ、デル様の事で
     お前に頼みがある」









デル様「ポルトー、一体何をする気ですの?」




デル様「いくらポルトーでも、あの方を危険な目に遭わせたら
    承知しませんわ!」










ポルトーは山奥の小屋へジャンクを連れて行った



ジャンク「ここにアイツがいるのか?」

ポルトー「あぁ」


ジャンクは、中にデル様がいると言われ入っていく

ポルトー(これでいい)


ポルトー(たとえデル様に恨まれようと、ここでコイツが
     消えてくれれば
     デル様は・・・・・・)






ジャンク「・・・・・・」

ジャンク「なんだよ、誰もいないじゃないか・・・」



その時、いきなり家具から火が出た

ジャンク「うおっ」


ボワッ

ジャンク「うわっ!」











その頃、パッチの家にキースが来ていた

キース「そうですか、ジャンクさんはいませんか」


パッチ「あぁ・・・・」



キース「いつ帰ってきますか?」

パッチ「さぁ・・・」


(てか、お前ダレだよ・・・・!)




キース「おぉっと、シルバくんやるね!」

シルバ「むふふ、負けないよキースくん」


シルバ「あーやられた!クッソ〜〜」

キース「フフフ、勝たせてもらうよ!」


キース「あークラッシュしてもーたーぁ!」

シルバ「うひゃひゃ、抜かせてもらったよ♪」


キース「まだ挽回できるもんね〜」




実はキースとシルバは友達であった・・・・






家でノンキにゲームで遊んでいる頃、
ジャンクは大変な目に遭っていた






火の勢いが凄く、思ったより早く火が燃え移っていった

ジャンク「あークソ、あいつハメたな!!」


ジャンク「熱っ、それより今は
     コレをなんとかしなくちゃ・・・!」

ジャンク「このままじゃ、家が燃えてしまう!」


ジャンク「くっ、でも火の勢いが早くて・・・・」

ジャンク「クソッ、これじゃ・・・・・」


ボワワッ

ジャンク「う・・・、とにかく消さなきゃ・・・!」


ブシュウゥゥーーーッ



ジャンク「くっ、火が凄すぎて中々消えない!」

ブシュゥゥ・・・


ジャンク「あれ、消火器が・・・・」

ジャンク「こんな時に・・・・頼む、出てくれっ!!」


ボワワワァァ


ジャンク「うわっ」

ジャンク「クソ、アイツめ・・・・
     だからバンパイアは信用ならんッ」




この火の勢いでは、到底一人では消す事ができなかった





その時、ドアをこじ開け中へ突入してきた人がいた

デル様「ジャンク様ぁ〜〜〜!ご無事ですか!?」


ブシュウゥゥ〜

ジャンク「あ、出た」


デル様「んま、凄い火ですわ!」

デル様「ジャンク様、早く逃げなくては
    危ないですわよ!?」


ジャンク「あれ、お前なんでここに・・・・」

ジャンク「それより、早く逃げろ!
     危ないぞ!!」


デル様「ジャンク様も早く・・・・!」


ジャンク「いや、俺はこの火を消す!
     お前は早くここから出ろっ!」

デル様「まぁ!ジャンク様カッコイイですわ!!」


ジャンク「え・・・・?」


デル様「ジャンク様、ステキですわ!」

ジャンク「いや、その、早く逃げろって・・・!」


デル様「あ、ジャンク様、あちらにも火がっ!!」

ジャンク「おわっ、近づくなって!危ないだろっ」


デル様「ジャンク様、ワタクシもお手伝いしますわ!」

ジャンク「だから、危ないって!
     いいから早く逃げろって!!」


デル様「きゃ〜〜〜!火が!火がぁ♪」


ジャンク「・・・・・・なんか楽しんでないか?」




デル様「あ、あちらにも火が!」



デル様「ワタクシにお任せくださいませ!」

ブシュゥゥゥ〜


デル様「中々消えませんわね・・・」

デル様「フゥ・・・熱いですわ・・・」


ジャンク「フゥ・・・こっちはなんとか消えたな」

デル様「こちらの火も消えましたわ!」


ガチャ

ジャンク「あとはこの部屋だけだな・・・」


デル様「あ、ジャンク様ワタクシも!」ドカッ

ジャンク「あいてっ」


デル様「ま、ここも火が凄いですわ!」

ジャンク「う〜ん、イタイ・・・・
     ヒザ蹴りくらった・・・・」


ジャンク「おい、気をつけろって・・・!」

デル様「あら、ジャンク様
    どうなさいましたの?」


ジャンク「・・・・・・なんでもないです」


ジャンク「いや、ここは危ないからって・・・・おい!」

デル様「大丈夫ですわ!こちらは任せてください」


ジャンク「あーもうっ」

ポルトー「な、何故デル様がここに・・・・
     これでは計画が・・・・・」


デル様「ジャンク様ぁ〜、ここは狭くて熱いですわ〜」


ジャンク「だからここは任せろって言っただろ!」

デル様「言ってないですわ〜、
    危ないとしか聞いてないですわ〜」
ジャンク「そ、そうだったか・・・・」



ポルトー「クソ、失敗か・・・・」

ポルトー「デル様がいたんじゃ手が出せないじゃないか!」






デル様「フゥ・・・・、やっと消えましたわ」






















ジャンク「おい、ちょっと・・・・」


ジャンク「お前、仲間にケガを負わされたって・・・・
     大丈夫か?」

デル様「え・・・」


ジャンク「さっきも火傷とかしてないか?」

デル様「えぇ、なんともありませんわ!」


ジャンク「そっか・・・」


ジャンク「良かった・・・・!」

デル様「えっ、え、あ、あの・・・・」




ジャンクは、ついうっかりデル様を抱き締めてしまった



ジャンク「わっ!あ、その・・・悪い・・・」

デル様「い、いいいえ・・・・」



ジャンク「その・・・なんともないならいいんだ」

デル様「あの・・・ジャンク様、
    もしかしてワタクシがケガをしたと言われて
    ここへ?」



ジャンク「え、あ、あぁ・・・・」

デル様「そうですか・・・・
    ポルトーがそう言ったのですね・・・」






ジャンク「・・・・・・・」





デル様「あの、ジャンク様」
ジャンク「なんだよ」

デル様「ワタクシを心配してくださったのですか?」




ジャンク「えっ・・・・
     だ、誰が心配なんて・・・・・!」

ジャンク「バンパイアの心配なんて誰がするか・・・・」


デル様「ジャンク様ぁ〜〜〜!」

ジャンク「だから心配なんかしてないって!」



デル様「ワタクシのために、こんな所まで来てくださった
    のですね!
    ありがとうございます、ジャンク様ぁ〜♪」

ジャンク「いや、だからその・・・・
     ちょっと気になったから・・・・・だよ」



デル様「ウフフ♪」
ジャンク「・・・・・・」






ジャンク「それより、早く家に帰った方がいい、
     身体から煙出てるぞ・・・」

デル様「え・・・」




ジャンク「じゃあな!」ダッ

デル様「あっ・・・・」


ジャンク「ったく、俺は一体何をしてるんだ・・・」

ジャンク「帰ってさっさと寝よ」











デル様「行ってしまいましたわ・・・・」

デル様「もう一度、抱いてほしかったですわ」



デル様「それにしてもポルトー・・・
    許せませんわね」