30 刺客編


もう浮気しない・・・・と、心に誓ったシルバ・・・


しかし、今・・・・
シルバは、ジェミーとは別の女性と一緒にいた

シルバ「え、この花を僕に?」
コニール「えぇ」


シルバ「あ〜いい匂い♪
    ありがとう、コニール」

コニール「うふふ♪ねぇ、シルバ
     これから時間ある?うちに来ない?」
シルバ「あぁ、いいよ♪」



ジェミー「あら、あそこにいるのは・・・・・」






ジェミー「・・・・・・・」



ジェミー「やっぱり、そう簡単に自分を変える事なんて
     できないのよ・・・・シルバ・・・」



ジェミー「・・・・もう、アナタに期待なんてしない」

ジェミー「希望を持ったところで、空しいだけよね・・・・」


ジェミー「さよなら、シルバ・・・・」











ジェミーは公園で、音楽を聴いていた・・・・


ジェミー「いい音色・・・・・
     今の私の心を表しているようだわ・・・・」

ジェミー「今頃シルバは・・・・・
     いいえ、考えてはダメよ・・・!
     もう忘れなくちゃ・・・・」



ラファエル「やぁ、ジェミーさん」

ラファエル「こんな所に一人で何やってるんだい?」


ジェミー「・・・・音楽を聴いているのよ」

ラファエル「音楽か・・・・」
ジェミー「えぇ、音楽を聴くと心が落ち着くの・・・・」














シルバはコニールの家へとやってきた




シルバ(あ〜どうしよう・・・・
    来ちゃった・・・・)



シルバ(・・・・・ダメだ、やっぱり・・・・・
    ジェミーに「信じて!」とか言っといて何してるんだろ)

シルバ(こんな気持ちじゃ相手にも悪いし・・・・
    それにプロポーズ断られたけど、
    やっぱり今はジェミーに会いたい・・・!)


コニール「シルバ?
     どうしたの?入らないの?」

シルバ「ごめん、コニール
    僕帰るよ」


コニール「え、どうして?」

シルバ「うん・・・、ちょっと急ぎの用事が入っちゃって・・・・」
    

シルバ「ゴメン、またね!」ダッ

コニール「あ、シルバ・・・」


シルバ「はぁ・・・、ジェミー家にいるかな?」

シルバ「またラファエルとか言う奴がいたらどうしよ・・・・」


シルバ「あ、ヤバイヤバイ!
    ジェミーがあんな男と付き合う前に
    僕がなんとかしなくちゃ!」








シルバ「いない・・・・」


シルバ「何処に行ったんだ、ジェミー・・・!」

シルバ「頼むから一人でいてくれよぉ〜?」


シルバ「えぇ〜っと、ジェミーの行きそうな所は・・・・」







ラファエル「ジェミーさん、どこかに遊びにいきませんか?」

ジェミー「え・・・・」


ラファエル「もっと人が賑わっている所へ行きましょう!
      そうすれば、心も楽しくなりますよ♪」

ジェミー「・・・・・・・」


ジェミー「そうね、行こうかし・・・・」

???「ジェミー〜〜〜!!




ジェミー「あら?どこかからシルバの声が・・・・
     いえ、そんなはずないわ、
     シルバは今頃どこぞの女と・・・・」

???「ジェミーー〜〜〜!!!




バタバタバタ・・・・

シルバ「ハァハァ・・・・」


ラファエル「あれ、君は元カレじゃないか」

シルバ「げっ・・・、やっぱりいた」


ジェミー「シルバ?どうしてここに・・・・」

シルバ「ジェミーを探してたんだよ!」
ジェミー「え・・・」


ジェミー「シルバ、アナタ街で一緒にいた女と
     どこかへ行ったんじゃ・・・・」

シルバ「え・・・・」
(ジェミーに見られていたのか・・・・
 良かった帰ってきて・・・・)


シルバ「うん、彼女の家まで行ったけど、帰ってきたんだ・・・
    ジェミーの事もあるし・・・・」

ジェミー「どうゆう事?」


シルバ「えっと、ジェミーとやり直したいというか・・・・
    ジェミーと新しく恋がしたいというか・・・・」

シルバ「と、とにかく、ジェミーの事が頭に浮かんで、
    このままじゃダメだと思ったんだ・・・!
    だから、帰ってきた・・・・」


ジェミー「シルバ・・・・」


シルバ「僕、ガマンしたんだよ!
    エライでしょ!」

ジェミー「シルバ・・・、えぇ、そうね」


ジェミー「シルバ、私ちょっと嬉しいわ♪
     だって、他の女の所に行っても
     私を思い出してくれたんでしょ?」

シルバ「うん♪」
ジェミー「それで何もしないで帰ってきたなんて
     今までだったら信じられない事だけど・・・・
     でも、会いに来てくれたから信じるわ♪」


シルバ「ジェミー・・・・!」



ラファエル「え、えぇ・・・!
      ちょっとジェミーさん、
      それを信じちゃうのかい?」

ラファエル「なんだよ、別れたとかいっといて
      ただのケンカかよ〜〜〜
      あ〜もう帰ろ帰ろっ」




シルバ「あのさ、ジェミー
    今からちょっと出かけない?」

ジェミー「え、今から?」


ジェミー「いいけど、どこ行くの?」

シルバ「うん、ちょっとその辺ブラ〜っと」


ジェミー「ブラ〜っと?」

シルバ「うん・・・
    あ、映画館に行く?飲みに行くんでもいいよ
    ジェミーの行きたいトコに行くよ」


ジェミー「うん、いいわよ
     行きましょ♪」

シルバ「じゃ、行こ行こ!」






映画館へ


シルバ「ジェミー、早く早く!」

ジェミー「フフ、シルバったら・・・」



バーで、ジェミーがベースを弾いている

それを心地よく聴いているシルバ





















いつものように、
ジャンクは街を彷徨うゴーストを退治していると




ジャンクの前にジェシカというバンパイアが現れる。



ジェシカ「・・・・あなた、ゴーストハンターね?」

ジャンク「ん?」



ジャンク「お前・・・、前に家に無断で侵入した
     バンパイアか?」

ジェシカ「んま!無断じゃないわよ、
     家の人が入れてくれたのよ」




(ふ〜ん、まさかこの男がデルとできてたとはねぇ〜)

(バンパイアを目の敵にしてる奴だと思ったけど、
本当はどう思っているのかしら・・・)



ジャンク「なんだ、あの時の仕返しに来たのか?」

ジェシカ「ホント、人間って野蛮ね。
     自分達と違う生き物は認めたくないってトコかしら?」


ジャンク「生き物だと?死んでるクセに何を言ってるんだ」

ジェシカ「・・・・あなた、デルにもそんな事言ってるワケ?」


ジャンク「は?」



ジャンク「デルって、あのバンパイアの女か?
     なんでお前が知ってるんだよ」

ジェシカ「なっ、やっぱりあんたが・・・・!
     まさか本当に付き合ってるなんて・・・・」




ジャンク「はぁ?つ、付き合ってなんかいるかっ!」

ジャンク「俺がバンパイアなんかと、
     つ、付き合うわけ・・・・ないだろ・・・」



ジェシカ「・・・・・、なんかアンタ動揺してない?」

ジャンク「し、してない・・・・」


ジェシカ(動揺してるじゃないの・・・)



ジェシカ「も〜〜〜〜〜!」
ジャンク「な、なんだよ・・・」

ジェシカ「あんたがあの娘の事をどう思ってようが、
     そんな事は今はどーでもいいのよ!」


ジャンク「・・・ボソ・・・ど、どーも思ってないし・・・・


ジェシカ「そんな事より、サタンクロスから
     あんた達二人とも始末する許可が下りたの!」

ジャンク「サンタクロース?」
ジェシカ「ちっがうわよ!サタンクロス!!」


ジャンク「て、何だ?」


ジェシカ「私達バンパイアが所属する組織の名前よ!
     この街のバンパイアはほとんどその組織に
     属してるの、デルも組織の一員なのよっ」

ジェシカ「でもこの間の集会で、デルが人間になるとか言って
     組織を辞めたのよ!
     アンタは前から私達バンパイアを敵視してるし、
     それで、アンタ達二人とも、
     この街から抹殺する許可が下りたの!!」


ジャンク「・・・・それで、抹殺しに来たってわけか」

ジェシカ「あら、意外に呑み込みが早いのね」


ジャンク「フン、俺に用があるバンパイアなんてその位・・・・」

ジェシカ「そうよ!覚悟しなっ!!」ガバッ


ジェシカはフイを突き、ジャンクを襲う

ジャンク「ムッ、卑怯な!」



ジャンク「くっ、離せ!」

ジェシカ「おまちっ!逃がさないわ、ガルルッ」


ジャンク「コノヤロー!」

ジェシカ「キィ〜〜〜!!」


またもやバンパイアを打ち負かすジャンク


ジャンク「フン、バンパイアがっ!
     この俺をそんな簡単に消せると
     思ってもらっては困る」

ジェシカ「イタタタ、ちょっとは加減しなさいよ・・・」


ジャンク「自分を抹殺しようとしてる奴に
     加減などしてやる義理はない」


ジェシカ「フン、あたしだけじゃないんだからね!
     この街のほとんどのバンパイアが
     アンタ達を狙ってるんだからっ」

ジャンク「・・・・・・・」





ジャンク「・・・・本当に人間になるつもりなのか、
     アイツ・・・・」




ジェシカ「ふん、あんたがどー思ってるかなんて
     関係ないけど、デルは本気よ!
     あの娘はやると言ったらやるわっ!」

ジェシカ「あんたがタブラかしたおかげで、
     あの娘も消されるわ!
     ま、私には知ったこっちゃないけどね」





ジャンク「・・・・・・・」


ダッ

ジェシカ「あらそう、私を残していくのね・・・・」








ジャンク「・・・・・、よく考えたら家しらないし」